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黒鹿毛の名馬は末脚が強烈!伝説の6頭を、名レースと共にご紹介!!

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黒鹿毛の馬といえば「強烈な末脚で勝利をもぎ取る馬」といったイメージが多いのではないでしょうか。事実、黒鹿毛の名馬は数多くの伝説的なレースを生み出しました。

今回の記事では、黒鹿毛の名馬と名レースをご紹介し、魅力と美しい歴史を振り返ります。

ナリタブライアン

ブライアンズタイム
パシフィカス
馬主 山路秀則
調教師 大久保正陽(栗東)
競走成績 21戦12勝
主な勝鞍 1993年 朝日杯3歳ステークス

1994年 皐月賞

1994年 東京優駿

1994年 菊花賞

1994年 有馬記念

黒鹿毛の名馬といえば「シャドーロールの怪物」、ナリタブライアンが一番に思い出されるのではないでしょうか。クラシック三冠を大差で勝ち、現在でも「日本史上最強馬」の呼び声高い名馬として知られています。

ナリタブライアンは自分の影を見るのも恐がる、臆病な馬でした。しかし下方の視界を制御する馬具「シャドーロール」を装着することで走りは一変。レースに対する集中力はすさまじく、他の馬を寄せつけない強さを発揮しました。

ナリタブライアンの注目レース「1994年 菊花賞」


前走の京都記念杯で2着に敗れたナリタブライアンですが、菊花賞では前走以上の体調で臨み、単勝オッズ1.7倍の支持でクラシック三冠を狙いました。

結果は2着の2番人気、ヤシマソブリンに7馬身差の圧勝。稍重の馬場でありながら当時の菊花賞レコードを更新したことで、クラシック三冠すべてを圧勝したナリタブライアンの強さは伝説となりました。

ヒシアマゾン

Theatrical
Katies
馬主 阿部雅一郎
調教師 中野隆良(美浦)
競走成績 20戦10勝
主な勝鞍 1993年 阪神3歳牝馬ステークス

1994年 エリザベス女王杯

20世紀の日本競馬は外国産馬のクラシック出走を認めておらず、出走できるGⅠレースが限られていました。裏街道を歩むしかない外国産馬でしたが、豪快な末脚でファンに強い印象を残した馬が「女傑」ヒシアマゾンです。

ヒシアマゾンは「末脚の強烈な黒鹿毛馬」の代表格。1994年の有馬記念では全盛期のナリタブライアンと接戦を繰りひろげ、2着に好走するなど「一流牡馬に負けない牝馬」の先駆けとして活躍しました。

ヒシアマゾンの注目レース「1994年 クリスタルカップ」


ヒシアマゾンが制した1994年のクリスタルカップは「20世紀の日本競馬史を代表するベストレース」として、現在も語り継がれています。

レースは岡部幸雄騎乗の4番人気タイキウルフが絶好のペースで先行し、ゴールまでバテることがありませんでした。しかし1番人気のヒシアマゾンは残り100mでタイキウルフとの4馬身差をひっくり返し、タイキウルフに1馬身差をつける末脚を見せつけたのです。

スペシャルウィーク

サンデーサイレンス
キャンペンガール
馬主 臼田浩義
調教師 臼田寿昭(栗東)
競走成績 17戦10勝
主な勝鞍 1998年 東京優駿

1999年 天皇賞(春)

1999年 天皇賞(秋)

1999年 ジャパンカップ

スペシャルウィークは武豊騎手をダービージョッキーにした競走馬として知られ、セイウンスカイ、エルコンドルパサー、グラスワンダーなどの超強力なライバルと激戦を繰りひろげました。日本の内国産馬として、たくさんの感動的なレースを日本競馬史に残しています。

スペシャルウィークは先行と差しの中間のような脚質で、直線早めに仕掛けて勝ち切る競馬を得意としていました。しかしレースでは外目の枠に選ばれることが多く、「外から差す競馬が得意」と思われることが多かったのではないでしょうか。

スペシャルウィークの注目レース「1999年 ジャパンカップ」


1999年のジャパンカップではエルコンドルパサーを破り凱旋門賞馬となったモンジューが出走することで、スペシャルウィークとの対決に注目が集まりました。

天皇賞の春秋連覇を果たしたスペシャルウィークは2番人気ながら「日本総大将」として、1番人気モンジューら各国の強豪を撃破。香港の伏兵、12番人気のインディジェナスが2着入線し、馬連231.9倍の高配当を生み出したことも話題となりました。

シンボリクリスエス

Kris S.
Tee Kay
馬主 シンボリ牧場
調教師 藤沢和雄(美浦)
競走成績 15戦8勝
主な勝鞍 2002年・2003年 天皇賞(秋)

2002年・2003年 有馬記念

シンボリクリスエスは540kg近くもある筋肉質な馬体が特徴の、全身真っ黒で艶のある毛色を持つ競走馬でした。プライドの高い性格と闘争心から「漆黒の帝王」とも呼ばれています。

日本ダービーではタニノギムレットに完敗し「世代ナンバー2」の位置にとどまっていましたが、3歳秋には本格化。「至難の業」と言われる天皇賞(秋)の連覇を史上初めて達成し、歴史に名を残しました。

シンボリクリスエスの注目レース「2003年 天皇賞(秋)」


15戦中5戦が8枠と、大外枠で出走することの多かったシンボリクリスエス。連覇がかかった2003年の天皇賞(秋)では「圧倒的不利」とされる、最外18番枠での出走でした。

レースでは2番人気ローエングリンと15番人気ゴーステディが互いに先頭を譲らず、前半1000mを56秒9という超絶ハイペースの大逃げを打って出ます。シンボリクリスエスは動じず、最後の直線では馬群を突き抜け完勝。

現在も天皇賞(秋)の「最外枠不利」の傾向は変わっていません。18番枠で連覇を成し遂げたシンボリクリスエスの強さは圧倒的でした。

ブエナビスタ

スペシャルウィーク
ビワハイジ
馬主 (有)サンデーレーシング
調教師 松田博資(栗東)
競走成績 23戦9勝
主な勝鞍 2008年 阪神ジュベナイルフィリーズ

2009年 桜花賞

2009年 優駿牝馬

2010年 ヴィクトリアマイル

2010年 天皇賞(秋)

2011年 ジャパンカップ

ブエナビスタはスペシャルウィークとビワハイジ、GⅠホース同士の配合によって生まれました。両親の強さを引き継いだブエナビスタはのちに、阪神ジュベナイルフィリーズの母娘制覇とジャパンカップの父娘制覇を達成します。

ブエナビスタは遅めのタイミングで鬼のような末脚を繰り出す、やや不器用な脚質。そのため23戦中11戦が0.1秒差以内の決着といった、スリリングなレースぶりが印象的でした。

ブエナビスタの注目レース「2011年 ジャパンカップ」


2010年のジャパンカップで降着処分となり、勝利を逃したブエナビスタは翌年のジャパンカップで、父スペシャルウィークと同じく凱旋門賞馬を迎え撃ちました。

レースは1番人気の凱旋門賞馬デインドリームの前にブエナビスタが位置取り、直線では馬群から抜け出しました。同年の天皇賞(秋)を制したトーセンジョーダンに競り勝ち、前年達成できなかったジャパンカップの父娘連覇を実現しました。

エルコンドルパサー

Kingmambo
サドラーズギャル
馬主 渡邊隆
調教師 二ノ宮敬宇(美浦)
競走成績 11戦8勝
主な勝鞍 1998年 NHKマイルカップ

1998年 ジャパンカップ

1999年 サンクルー大賞(フランスGⅠ)

エルコンドルパサーは凱旋門賞で見せた「先行型の粘り強い脚質」が印象的な馬ですが、どのような条件のレースでも結果を出し、出走したレースすべてで2着以内に入る強さを誇っていました。

近親配合から生まれたエルコンドルパサーは芝とダート、日本でも海外でも勝利を重ね、「突然変異か」と言われるほどの強さを見せつけます。特に重馬場でのレースに強かったエルコンドルパサーは不良馬場で行われた凱旋門賞で2着に入線し、日本競馬は世界で通用することを証明しました。

エルコンドルパサーの注目レース「1999年 サンクルー大賞」


フランスGⅠのサンクルー大賞でエルコンドルパサーは61kgもの斤量を背負い、ヨーロッパ各国の強豪を相手に戦います。

2番人気に推されたエルコンドルパサーは最後の直線、4番手の位置から楽な手ごたえで抜け出し、圧勝ともいえる勝ち方でヨーロッパの代表馬を蹴散らしました。