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V系ファンも必聴の神アルバム、5選!インディーズの名盤がYouTubeで聴ける!

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ふとんクリーナー
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貴重なインディーズの名盤が、YouTubeで聴ける!?

最近はYouTubeで音楽動画を視聴する人が増えています。特に「懐メロ」好きな視聴者さんにとって、YouTubeで公開されている貴重映像の数々はとてもありがたいもの。

今回の記事では日本のロック史に輝く「インディーズ名盤」を5選、ご紹介します。今回は特に、ヴィジュアル系のルーツとなるバンドの「神アルバム」が揃いました。

今回の記事では筆者の主観も入っていますが、マニアなロックファンにも楽しめる内容ですので、ごゆっくりとお楽しみください!!

インディーズ名盤 1 ZI:KILL『CLOSE DANCE』

発売日1990年3月25日
近いジャンルパンク・ロック/ニュー・ウェーヴ
ルーツを感じさせるバンドDEAD END、THE WILLARD
影響を感じさせるバンドLUNA SEAなど
注目プレイヤーYUKIHIRO(Dr)

最初にご紹介するインディーズ名盤は、ZI:KILLの『CLOSE DANCE』

ニュー・ウェーヴともパンクロックとも言い切れない、そしてハードロックやヘヴィメタルとも言い切れない、ZI:KILLが生み出す独特の音楽性は衝撃的でした。

今回ご紹介する『CLOSE DANCE』は大手インディーズ・レーベル「エクスタシー・レコード」から発売された2枚目のインディーズ・フルアルバムです。

『CLOSE DANCE』「LUNA SEAの音楽性に大きな影響を与えたアルバム」としても有名で、YUKIHIROL’Arc〜en〜Cielに加入したことにより、アルバムの評価はさらに高まりました。

インディーズ名盤『CLOSE DANCE』 ここに注目!!

ZI:KILL『CLOSE DANCE』を発売した1990年に、メジャー・デビューのチャンスを獲得します。しかし、YUKIHIROはメジャーデビュー・アルバム制作時に脱退を表明。

『CLOSE DANCE』は全体的に完成度の高さを感じさせるアルバムです。さらに、手数の多いYUKIHIROのドラミングがバランスよく組み込まれ、より洗練されたサウンドに仕上がっています。

インディーズ名盤 2 DEAD END『DEAD LINE』

発売日1986年6月30日
近いジャンルヘヴィ・メタル/ニュー・ウェーヴ/パンク・ロック
ルーツを感じさせるバンドNOVELA、SABBRABELLS
影響を感じさせるバンドLUNA SEA、黒夢、L’Arc〜en〜Cielなど多数
注目プレイヤー全メンバー、TAKAHIRO(G)

2枚目ご紹介するインディーズ名盤は、ロックファンなら知らない人のいない超名盤、DEAD END『DEAD LINE』です。

DEAD ENDはもともと、ジャパニーズ・ヘヴィメタル・ムーヴメント(以下「ジャパメタ」)にカテゴライズされているバンドでした。

1986年に発売された『DEAD LINE』はヘヴィメタル界のみならずパンクロック界にとっても衝撃的なアルバムで、ヴィジュアル系のルーツとなる要素が盛り込まれています。

LUNA SEA黒夢L’Arc〜en〜Cielの初期に見られた「黒づくめの格好でダークな世界観を激しく表現するスタイル」は、誰がどう見てもDEAD ENDからの影響です。

インディーズ名盤『DEAD LINE』 ここに注目!!

『DEAD LINE』は、MORRIE(Vo)の作り出す独特な文学的要素と歌声が特徴的なアルバムです。加えてTAKAHIRO(G)の、パンクロック寄りなアプローチもアルバムの個性を強めているのではないでしょうか。

DEAD END『DEAD LINE』制作途中、ギタリストをTAKAHIROからyouにチェンジし、ギター・パートの収録を引き継ぐ形になりました。

『DEAD LINE』の2曲目「FRENZY」4曲目「THE AWAKENING」ではyouがバッキング・ギター、6曲目「DEFINITIVE URGE」ではTAKAHIROがギター・ソロを担当。

『DEAD LINE』は基本的にTAKAHIROがバッキング・ギター、youがギターソロを担当していました。

『DEAD LINE』制作当時のメイン・コンポーザーがTAKAHIROだったこともあり、メジャー・デビュー後のDEAD ENDは、よりニュー・ウェーヴ系のポップな音楽性へとスタイルを変化させていきました。

インディーズ名盤 3 GARGOYLE『禊』

発売日1989年10月13日
近いジャンルスラッシュ・メタル/メロディック・スピード・メタル
ルーツを感じさせるバンドDEAD END、AION
影響を感じさせるバンド陰陽座
注目プレイヤーKIBA(Vo)、屍忌蛇(G)

3枚目にご紹介するインディーズ名盤は、「インディーズの帝王」GARGOYLEのファースト・フルアルバム、『禊』(みそぎ)です。

自らを「下等悪魔(ガーゴイル)」と名乗るコンセプトで活動していたGARGOYLEは、ギタリストに屍忌蛇を迎え、よりドラマティックな楽曲を表現するようになりました。

GARGOYLEはメジャー・デビュー前から何枚も「神アルバム」と呼べるような名盤を生み出していますが、中でも『禊』屍忌蛇のギタープレイが最も強調されたアルバムといえます。

インディーズ名盤『禊』 ここに注目!!

『禊』制作時、ドラマーのKATSUJIは高校生。ドラムの音量は控えめで、テクニックについても当時は成長段階の「覚醒前」といった印象でした。

『禊』GARGOYLEの代名詞である「ベースとドラムがグイグイと牽引する」サウンドが、まだ確立しきれていない時期だったのでしょう。『禊』はベースとドラムが控えめなぶん、より屍忌蛇のギター・プレイが際立っています。

インディーズ名盤 4 MALICE MIZER『Memoire DX』

発売日1994年12月24日
近いジャンルプログレッシヴ・ロック/ハード・ロック
ルーツを感じさせるバンドNOVELA、黒夢、L’Arc〜en〜Ciel
影響を感じさせるバンドLAREINE
注目プレイヤーTETSU(Vo)、KAMI(Dr)

4枚目にご紹介するインディーズ名盤は、MALICE MIZERのファースト・アルバム『Memoire』です。今回はボーナス曲「バロック」を加えたデラックス盤、『Memoire DX』をご紹介します。

一般的には「GACKTが所属していたバンド」として知られているMALICE MIZERですが、『Memoire DX』では現ZIGZOTETSUがヴォーカルを担当していました。

中世ヨーロッパの世界観をロック音楽とヴィジュアルで表現していたMALICE MIZERは、ヴィジュアル系バンドの中でも「究極」と評されるほどの存在感を放っています。

TETSU在籍時のMALICE MIZERは初期の黒夢に近い印象で、焦燥感の強いスリリングな表現力が特徴のロックバンドでした。

MALICE MIZERのパフォーマンスは、キャリアとともに歌劇的要素を強めていきます。

インディーズ名盤『Memoire DX』 ここに注目!!

歌劇的要素を強めたいMALICE MIZERに対し、TETSUはロックシンガーとしての目標がありました。TETSUは1994年の年末ライヴをもって、MALICE MIZERを離れます。

『Memoire DX』は「ロックバンドとしてのMALICE MIZER」を、魅力たっぷりに聴かせてくれるアルバムです。パワフルでテクニカルなKAMIのドラミングにも注目してください。

インディーズ名盤 5 the HAREM Q『opium』

発売日1991年8月6日
近いジャンルグラム・ロック/ハード・ロック
ルーツを感じさせるバンドNOVELA、すかんち
影響を感じさせるバンドValentine D.C.
注目プレイヤーMARQUEE(G)、SAKURA(Dr)

最後にご紹介するインディーズ名盤は、the HAREM Q『opium』です。

the HAREM Qは「SAKURA(Dr)が所属していたバンド」として、L’Arc〜en〜Cielのファンに知られているバンドではないでしょうか。

『opium』で聴かれるSAKURAのドラミングはテクニカルで素晴らしいパフォーマンスです。そして現SPEED-iDMARQUEEによる、華麗なギター・プレイにも注目してみましょう。

the HAREM Qは今回ご紹介したバンドの中で唯一、メジャーでの活動実績がありません。しかし『opium』は間違いなく「神アルバム」と呼べるほどの名盤です。

インディーズ名盤『opium』 ここに注目!!

the HAREM Q星丸(Vo)が中心となり1987年に結成されたロックバンドですが、星丸以外のメンバーは流動的でした。『opium』制作時のメンバーは「レジェンド級」といえるほどのラインナップでしょう。

「アヘン」を意味するタイトルの『opium』は、the HAREM Qのエロティックな世界観にテクニカルな演奏が絡み、色気とパワフルさを兼ね備えたサウンドを実現させているアルバムとなっています。

おわりに

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今回の記事でご紹介した、インディーズ名盤 5選。もう一度、まとめてご紹介しまょう。

【YouTubeで聴ける!インディーズ名盤 5選!!】

・ZI:KILL『CLOSE DANCE』(1990年)

・DEAD END『DEAD LINE』(1986年)

・GARGOYLE『禊』(1989年)

・MALICE MIZER『Memoire』(1994年)

・the HAREM Q『opium』(1991年)

今回ご紹介した5枚のアルバムは、日本のロック界に大きな衝撃を与えた名盤といっても大げさではありません。

もしもあなたが今回の記事でご紹介したアルバムがきっかけに、ロック音楽をもっと好きになってくれましたら、筆者もロックファンの一人として、とてもうれしく思います。